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■第8回 山口智さんワークショップ・レポート

 前回のポルカのボーイングの項で紹介した、ハンマーダルシマー&フィドル奏者の山口智さんが、先日、札幌に来て、ダルシマーのライブとフィドル・ワークショップを行ないました。タイムリー、と思いきや、第7回を書いてから半年もたっていた。でも、この機会に、また続きを書き始めたいと思います。
 というわけで、今回は、5月17日に札幌で行なわれた、山口智さんのフィドル・ワークショップのレポートです。
 アイリッシュ・フィドルを何年も弾いている人、つい最近、フィドルを始めた人、コンサーティナを弾く人、クラシックのバイオリン奏者、二胡(中国の弓奏楽器)奏者。。。いろんな人が10人ほど集まりました。道東から駆けつけてくれた友人もいて嬉しかったです。
 ワークショップは、ボーイングなどのフィドルならではの奏法の話もあったけど、アイリッシュ音楽のリズムの種類の説明や、独特のリズムのノリについての考え方など、どの楽器にも通じる話と、智さんの演奏、そして、みんなで1曲覚えて、あっという間に2時間程が過ぎていました。
 
 曲の中で、ボーイングや装飾音に関して、智さんのいくつかのやり方を説明した上で、「自由に弾いてください」とお話していましたが、それぞれに自分らしいボーイングや音使いを考えると良い、ということではないでしょうか。ゆっくり練習する時も、リズム感を大切に。曲のイメージをきちんと持つのが大事、というお話しも良かったです。
 私自身は、普段使っているボーイングのパターンと逆のやり方を体験して新鮮だったり、一緒に弾いて、智さんのリズム感を身近に感じたりして、たくさん刺激を受けました。
 また、智さんが滞在中は、道東から遊びに来ていたラブラブバンドのアンデー&ジョセフィン夫妻と、朝から楽器を弾いていました。チョノール、ライブの打ち上げ、ワークショップの後に。。。暇さえあればセッションが繰り広げられていた気がします。とても中味の濃い3日間でした。セッションの中で教えてもらったMurphy's Hornpipe、ちゃんと覚えていますよ、智さん。
 第7回にも書きましたが、智さんと、去年の秋に初めてセッションした時は、ポルカのノリの気持ち良さに感動したのですが、今回、改めて、ポルカだけじゃなく、全体に一貫したリズムのノリがあるように思いました。自分のスタイルを追及し、自分のペースで好きな曲をイキイキと演奏する、素晴しいフィドラーだと思います。アイルランドのダンス曲は、少なく見積もっても何千曲とあるのですが、身の周りにある膨大な数の曲に追いかけられることなく、弾きたい曲、一曲一曲に丁寧に取り組んでいくことの大切さも感じました。(2003年5月27日 記)