John Doherty
The Froating Bow
(Claddagh Records)
John Doherty
TAISC-The Celebrated Recordings
(gael-linn)
John Doherty
Bundle and Go
(Ossian Publications)
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ドニゴール・フィドルの父とも言える故John
Doherty(1895?-1980)の数少ない録音を集めたCDを紹介します。70歳代から80歳前後の頃の録音と思われます。
『The Floating
Bow』は、1968年から1974年にかけての録音。力強く、歯切れ良く、安定した音色は若々しいです。レパートリーは、ドニゴール地方の文化や経済に強く影響を与えているスコットランドの曲から、20世紀前半に米国、次いでアイルランド本国で一世を風靡したスライゴー・スタイルのフィドラーがよく演奏した曲まで、さまざま。どれもJohn
Dohertyのスタイルに生まれ変わり、ドニゴールのフィドル・スタイルを築いた人と称されるにふさわしい演奏です。
『TAISC』は、1974年6月の録音。語りや歌(これが、また、味わいのある声!)が入っていたりして、リラックスして録音したような雰囲気が感じられます。その分、演奏が荒いところもあるけれど、とても生き生きとしていて、時にノリノリになり過ぎちゃっているようなところもあって、彼のフィドルが身近に聞こえるようで大好きです。また、いろいろなタイプの曲が収録されていて楽しめます。
『Bundle and
Go』は晩年の1977年の録音です。この年になるまで、しっかりとフィドルを弾き続けていたとは、なんて素晴しい幸せな人生だろう。
この3枚のCDは、1980年に亡くなったJohnを追悼するように次々に発表されています。どれも立派な解説付きです。いつか、じっくり読んでみたいものですが、英語は苦手なので、いつになることか。
実は、John
Dohertyの演奏は、全曲フィドルのソロだし音感も現代的じゃないので、最近まで、ちょっと掴みきれないところがありました。この夏、ふと思い立って聞き返しているうちに、どんどん輪郭が見えてきて、飽きることなく何度も聴いています。伝統音楽は、古いスタイルの方がイイというんじゃなくて、その時代に、その土地で、ホントにカッコ良かった音楽は、今聴いても刺激的なのではないかと考えるこの頃です。(2002年9月1日 記)
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